チビの恩返し

今回の帰国は本当はお仕事をしに帰ったわけではありませんでした。

子供のころから3匹のネコと暮らしてきました。最初は2匹の兄妹ネコ、ケリー君とバルちゃん。

その後私が小学校から中学校にあがる春休みにやってくたのがチビ。

うちにいた3匹は一度もうちの家族が連れてきたことはなく、どのネコも知り合いが拾って家に連れてきました。でも一度預かってしまうと、どうしても情が移ってしまって一緒に暮らすことに。

先に来たケリー君とバルちゃんはもう亡くなってしまって、最後まで残っていたチビももう20歳、人間で言えばもう100歳くらい。

去年からだんだんとおばあちゃんになってきたなと思っていたものの、この3月の終わりにあんなにご飯が大好きだったチビがいよいよご飯を食べなくなってきたと実家から連絡があり、本当にもうダメかもしれないと思い一時帰国することにしました。

しかしこちらはイースターホリデー、日本は春休みとタイミングが悪くチケットが全然取れず、やっと見つけたチケットが4月2日に到着する便でした。

でも残念ながらチケットを取った次の日の3月26日にチビは亡くなってしまいました。

実家にスカイプで連絡してwebカメラでチビの様子を見た時はもう体に力が入らないようでした。スカイプでチビの姿を見て15分後に実家から電話があり死んでしまったと言われました。

あまり苦しんだりしなかったのがせめてもの救いでした。その日はこちらでチビのためにきれいなチューリップを部屋に飾ることにしました。

20年も一緒に過ごしてきて、渡英してからもう1年半以上会えていなかったので、最後にもう一度会いたかったし撫でてあげたかったのだけどできなくて残念でした。ちょっぴりロンドンなんて来なきゃ良かったとも思いました。

チビが死んでしまって帰国しようかどうか迷ったけど、お線香だけでもあげようとやはり帰ることにしました。


前々からこのARLEQUINのサイトを何がなんでも3月中に完成させようと思っていました。

デザイナーさんからの写真待ちなどでなかなか進まなかったのですが、何が何でも今回は!と思っていたので、ギリギリになってしまいましたが、3月30日にオープンしました。

そして今回チビのことで急遽帰国することになったのでそれまでに皆さんにご案内をして、もしも興味を持ってくださる方がいれば日本に帰るついでにサンプルを持ち帰ってお見せできればと思い急ピッチで作業を進めました。

正直もう2年近く日本を離れていたので、そんなに反応が帰ってくるとは思えませんでした。

でもたくさんの方が私のことを忘れずにいてくださって、ご連絡を返してくださいました。

今回の帰国で何人かのバイヤーさんともお話を進めることができたり、久々の人たちに会えたり、その人たちからまた新たな人を紹介してもらえたり、思いがけず、たくさんの方が私が新しく始めたことに対して手を差し伸べてくれました。

日本で8年間くらい同じような世界の中で色々な仕事をしてきて色んな人に出会うことができました。今回の帰国中、なんだか日本で8年間蒔いていた種のいくつかが、すこーしだけ芽を出し始めたかも!と感じることができる時間でした。本当にありがたくて、皆さまに本当に感謝です!


今回のようにチビのことでもない限り、一時帰国はできていなかったと思います。

そして2年近く日本を離れてからのこの一時帰国で色々感じることがありました。実家の周りのきれいな桜も眺められたし!

今回のチャンスや改めて色々感じることができたのはチビのお陰かもとちょっと思ったりしています。

チビが20年間私たちと一緒にいて、幸せに暮らしたと思ってくれて、これは実はチビの恩返しだったりしたらうれしいなとか勝手に思ってみたりする今日この頃。。。