今回アップした新商品の中に鹿のブローチがあります。
そのブローチの裏にはMIZPHAという文字と二つのハートが矢に射抜かれている刻印が入っています。
もしかするとMIZPHAという言葉をアンティークが好きな方や信心深い方はご存知かもしれませんが、これは「二人が離れている時でも、神は二人を見守ってくれている」という意味を持つ旧約聖書の一説に由来する言葉です。
そのため、離ればなれになっている者たちの絆を表すものとして、かつてアクセサリーなどに刻まれたそうです。
特に戦時中には、離ればなれにならざるを得なかった人たちが多かったのでとても流行し、現在ではコレクタブルアイテムとして多くのコレクターが存在します。
私自身も日本から遠く離れたロンドンで暮らしているのですが、現在はネットなどで簡単に連絡をとることができるようになりました。それでも実際に会うことはできず、離れている人たちのことを考えるとやはり寂しい気持ちがあります。
このブローチが作られた時代にはどんな物語があったのだろうと思いを馳せてしまいます。
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