No.1 イラストレーター Hannah Waldron

今回はARLEQUINのweb shopでも、素敵なシルクスクリーンプリントの絵を取り扱っているイラストレーターHannahのアトリエをご紹介します。Hannahの作品はこちら

イラストと同様に本人もとてもかわいらしい女性なのですが、そんな彼女が仕事をしているアトリエもHannahらしくとても素敵なアトリエでした。

ロンドンの東側にあるHannahのアトリエは、2人の友人とシェアするフラットの1部屋です。

Hannahのアトリエ以外のキッチンなどもとても素敵でした。

このアトリエには2回お邪魔したことがあるのですが、毎回かわいらしいカップでお茶を出してくれます。

大きな窓が二つあり、その前にはどちらも作業用のデスクが置かれています。

 

Hannahの作品はまずペンとインクを使い、手書きで作品を描きます。何層かにわけてハンドプリントされる場合はその層ごとに絵を描きます。最近は子供のころに使っていたガッシュや色鉛筆なども好んで使用しているそうです。

Hannahは小さなコマコマとしたものを集めるのが好きなようで、棚には少しずつ集めていったというHannahのお気に入りの小物が並んでいます。

V&A museumの企画展に参加した際に制作した絵本"a mobile home"の中にもこの棚に並ぶ小物が描かれていました。もし家を持ち運べるなら、その中に何を入れていきたいかというテーマの絵本だったので、この棚にある小物たちはHannahにとっての大切なものたちなのでしょう。

"a mobile home"はお家の絵が描かれたバックに入っていて、文字通り持ち歩けるお家です。

中は小さいものから順に家の中にあるものが描かれています。

ソファやカーペットなど赤を基調とした中に古い木の家具などでまとめられた部屋で、壁にはARLEQUINのweb shopでも販売されているHannahの作品"London"の原画が飾られていました。この絵は何もない壁にロンドンの眺めを作り出す、いわゆる窓のような作品です。

現在は既に出版された絵本"Rain day"(現在は販売終了)はこのアトリエにお邪魔した時にはまだ制作中でした。制作途中の"Rain Day"を見せてくれました。あと過去の作品なども色々見せてもらい、現在は残念ながらリミテッドエディション全てが売り切れてしまった"Today I am a Polar Bear"も見ることができました。この作品には1冊ずつにクマのマスクをかぶった人の指人形がついていました。指人形の背中側は1枚1枚異なるヴィンテージの布が使用されています。

その他にも現在ARLEQUINのweb shopで販売されている"Miniature Book"の原画も見せてくれました。

最後にHannahのインタビューをご紹介します。仕事のことから、それ以外のことまで色々聞いてきました。


1)プロフィール

Hannah Waldron

イラストレーター

1984年、ロンドン生まれ


2)略歴

Chelsea college of ArtのFoundationコースで学んだのち、The University of Brightonでイラストレーションを専攻。2007年卒業。その後ロンドンに戻り、アーティストが大きなひとつのビルの中にそれぞれのアトリエを持ち活動するCockpit Artsを拠点として活動をする。

ロンドンに戻ってから数多くの個展、グループ展を開催。Music videoのイラストを手掛けるなど精力的に活動をする。2009年春にはV&A museumからの依頼を受け絵本を制作、企画に参加する。2009年夏にベルリンに移転、2010年2月に再びロンドンに拠点を戻し活動を始める。


3)今の活動を始めてどのくらいですか?

私が絵を描き始めたのは、初めてペンを握れるようになった時からです!

絵を描くことは常に、私が大好きで、真剣に取り組んできたことでした。12歳の時からアーティストになりたいと思っていました。しかし、プロとして仕事を始めてからは3年くらいです。


4)なぜこの仕事に興味を持ち始めたのですか?

ただ絵を描くこととクリエイティブでいることが好きだったのと、周りから背中を押されていたからです。建築家の父親がきちんとした技術を教えてくれました。私はそれがただ好きだったので、自然と絵を描いていました。そして今でも私はそれが好きなので、絵を描いています。


5)作品のコンセプトは何ですか?

プロジェクトごとに異なります。それぞれのプロジェクトごとに異なるコンセプトがあり、それは私の生活や周りの環境の中で起きていることや、その時々に私が考えていること、影響されていることなどによると思います。私の仕事はほとんど日記みたいなものです。


6)どのように作品の制作していますか?

私はペンとインクで描くのが好きです。なぜなら細かく描くことができるからです。そしてもっとラフで自由に描きたいときには筆を使います。最近は子供のころに使っていたガッシュや色鉛筆を使うことがとても楽しいです。私は楽しみがなくなってしまわないように、できるだけコンピューターを使わないで仕事をしています。

私は自分の手で作品を仕上げるのが好きです。しかし、商業的な仕事やスクリーンプリントの準備にはコンピューターは多少不可欠となってしまいます。


7)作品制作に影響を与えている人はいますか?

Andrew Wyethが好きでした。彼の絵は時間と空間に対するセンスがあり、見事に精密に描かれているからです。Tacita Deanもインスピレーションを与えてくれます。なぜなら彼女の作品はとても鮮明で彼女もまた時間と空間という事柄に取り組み、本当に興味深いテーマを探し求め、それでいてビジュアル的にも力強い方法で表現するからです。

イラストレーションの勉強を始め、デザインに興味を持ち始めてからBruno MunariとEnzo Mariも素晴らしいと思いました。Munariは私がデザインの世界で最も尊敬する人です。私は彼のもの作りのアプローチや彼の作品の美しい考え方がとても好きです。彼は私が尊敬の念を抱く数多くの子供向けのイラストやデザインをしています。彼は私に子供向けの本への興味を向けさせてくれました。


8)今後はどのように仕事をしていきたいですか?

いいインパクトを与えられる方法で、みんなが楽しめるプロジェクトを作っていきたいです。そして、面白い人や組織とのコラボレーションもしていきたいし、楽しんで仕事を続けていきたいです。それと自分専用のプリントスタジオを持ちたいです。


9)お休みの時はどのように過ごしていますか?

好きなものを見たり、旅行に行ったり、友達などに会ったりしています。あと映画を見たり、いい音楽の中で踊ったり、バンドのライブに行ったり、面白そうな展示会へ足を運んだりもします。それと2歳の甥っ子と一緒に自転車に乗ったり走ったりします。


10)ロンドンで好きな場所はありますか?

私は今住んでいるこのDeptfordがとても好きです。そしてロンドンには素敵な場所で溢れています。Greennwich Park、Crystal Palace、Regents Parkなど公園はどれも素晴らしいし、London Zooも大好きです。(大きな動物が檻に入れられているのを見るの以外。それは悲しいので。)でも美しい建築と雰囲気があります。あとSouth BankとSouth Kensingtonの大きな家たちも好きです。それにThe BarbicanもThe National Galleryのような素敵な古い美術館と同じように素晴らしいと思います。ロンドンには小さな美しいエリアがそこかしこにあります。ロンドンはボート、自転車、歩くのには最適な場所です。公共交通機関は避けましょう!


11)もしイラストレーターでなかったら、何になりたいですか?

タップダンサーかミュージシャンになりたいです。でも私はちょっと恥ずかしがり屋なのと、それを仕事にするには情熱とスキルが足りないと思います!


12)イラストレーション以外で何か興味のあることはありますか?

音楽です。私は音楽がとても好きです。打楽器の勉強をもっとしたいのと、最終的にはバンドに入りたいです。

あと、ものを集めることと、人のコレクションに興味があります。これはここ数年私が気に掛けていることです。それと何かを学ぶことにも興味があります。もっと語学を学んでみたいです。


13)皆さんに何か一言。

私について読んでくれてありがとうございます。私の作品を是非見てみてください。そしてみなさんが私の作品を楽しんでくれるとうれしいです。